アメリカ市民権

老後日本という選択

夫婦2人でアメリカに引越したのが2006年末のことで、13年間アメリカで暮らしてきました。

アメリカに来たのは夫の仕事が理由で、最初から米国企業の現地採用という形で働き、1度だけスタートアップ企業に転職し、その後買収され、現在は3社目の会社で働いています。

私はというと、渡米当初は「英語を頑張って働くぞ!」と息巻いていましたが、苦手だった英語がアメリカに来たから得意になるなんてことはなく、英語の壁を乗り越えるのは無理だと諦め、ずっと専業主婦をしています。


そんな夫婦2人暮らしのわが家ですが、ずっと、夫がリタイアしたら日本へ戻るか、このままアメリカで暮らすかを悩んできました。

渡米した時はアラフォー夫婦だったけど、今はアラフィフ夫婦になったし、夫次第ではありますが、リタイアは近からず遠からずといった状況なので、色々考えてしまいます。

いつも読ませていただいているブログにこんな記事が掲載されました。

わが家は夫婦揃って2017年にアメリカ市民権を取得したのですが、理由は「お金」でした。

永住権だと、遺言書をしっかりと作っておかないと財産はアメリカに没収される可能性があります。

そのために遺言書を作ろうという話はずっとしてきたのですが、永住権を取得して10年経った時、遺言書を作るのならいっそのことアメリカ市民権を取ってしまった方がスッキリするのではと思いました。

そして、老後日本に戻りたくなったら、日本人に帰化する手続きをして、無理だったら諦めてアメリカに住めばいいと考えたのです。


人の心理って面白いものだなぁと思うのですが、実は、アメリカ市民権を取得してからしばらく、日本シックに陥りました。

それまでは日本に帰りたいと思うことはほとんどなかったのにです。

でも、ただひたすらテレビジャパンを観続け、本も日本語の物ばかり読んで、アメリカに暮らしているとは思えない環境で毎日過ごしていました。

不思議なもので、日本語に囲まれていると少しずつ気持ちが癒やされるようで、しばらくすると日本シックはなくなったのです。

さらに面白いことに、日本シックから抜け出すと死ぬまでアメリカに暮らすことを受け入れることができるようになっていました。


話しを「お金」に戻しますが、アメリカに住みはじめた時、日本の銀行や株式の口座を複数持っていましたが、そのほとんどが在米になると口座を閉じるように言われました。

駐在などで日本に戻る予定があるのなら期間限定という形で対応するが、そうでなければ口座は閉じて欲しいとのことでした。

そうは言われても、日本からアメリカにお金を送金するのは為替の問題でリスクがあるし、突然日本に戻るようなことがあるかもしれないと思っていましたから、誤魔化しながら口座を維持してきました。


でも、日本からアメリカへお金を送金すると、以前はまったく問題なかったのに、現在はアメリカで受け取った側の口座が一定期間フリーズされるようになりました。

じわじわとアメリカも日本と同じ様にお金の移動が厳しくなっているのを感じました。


さらに日本で年金を受け取るとアメリカのソーシャルセキュリティーはもらえなくなるかもという話題が出て、そして今回のアメリカから離れると投資用口座の維持ができなくなるいうブログ記事を読み、日本とアメリカの良いところ取りはもうできないのだなぁと思ったのです。


現在はまだ日本にある銀行口座をすべて引き払う準備をしていて、私の口座は年内に実行する予定にしています。夫は日本へ出張することがあるのでまだ口座を残していますが、そのうち閉じることになるのではと思っています。


今のところアメリカ市民権を取ったことに後悔はありません。

でも今後万が一日本が恋しくなるようなことがあればハワイで暮らそうと考えています。

なのでわが家はこのままアメリカで一生暮らすことを前提に準備しています。

老後日本に戻るかそのままアメリカに残るかを決めることは難しいことですが、10年後、20年後は常に意識していかないとういけないなと思っています。